外国につながる子どもの支援を考える

2019年6月27日 00時11分 | カテゴリー: 活動報告

 外国につながる子どもたち(多文化の子どもたち)の教育課題を考えるフォーラムが、6月23日に川崎市国際交流センターで開催されました。

 第1部では、一橋大学大学院社会学研究科の山野上麻衣さんの『「多文化の子ども」の抱える困難と、その困難への向き合い方』と題しての講演がありました。

 高校進学が当たり前の中、外国につながりのある子どもたちの進学率は30~40%と低いのが現状です。日本語の習得が困難で、高校受験に関する情報も不足する中、進学をあきらめる子ども、入学しても卒業できない子どもがいます。子育ては親の責任だとする社会的な価値観や子どもが頑張らないからだとの認識、日本の学校現場には形式的な平等主義があり、特別の対応がなされないこと、多文化の子どもたちは自分たちの社会の一員ではないという意識の蔓延が支援を遠ざけていると言います。政府は都合の良い労働力としての外国人受け入れをしても、外国人を日本社会に統合する意思がなく、子育てのためのコストは負担したくないのです。高校進学をすることは、見守られた環境の中で育つことができ、高校時代に得られた友人関係はその後も継続し支えになる、支えられて乗り越えた経験は生きていく自信になると言います。

 直接子どもを支援するときには、まずは相手の話を聞くこと、直接支援しなくても市民として、不公平な社会のありようを是正したいと願うこと、多文化の子どもたちが置かれた状況に関心を持つことが、子どもたちの困難を減らしていくためには不可欠だと話されました。このセンターでの、大学生による宿題支援と高校進学ガイダンスの取り組み報告もありました。若い世代が関心をもって活動していることに希望を感じました。

 第2部では、グループディスカッション。子どもたちを直接支援をしている人、行政の立場で他県から学びに来た人、関心があって話を聞きに来た人、大学生、それぞれの立場でどうしたらよいか、意見の交換をしました。

 日本語学習の支援と高校進学に向けての情報を伝えていくことは、子どもたちの自立につながります。私たちは多文化の子どもたちの置かれた困難な状況を知り、支援を考え、子どもたちが将来に希望の持てる社会にしていく責任があります。