香害学習会「イソシアネートの影響を考える」~子どもの免疫を脅かす有害化学物質イソシアネート~

2月2日、香害学習会「イソシアネートの影響を知る~子どもの免疫を脅かす有害物質イソシアネート~」が開催されました。講師はかくたこども&アレルギークリニック院長角田和彦さん。

環境中の化学物質は、粘膜や皮膚の障害のみならず、神経系の異常(頭痛、うつ状態、パニック障害)や発達障害(自閉、注意欠如多動)、化学物質過敏症の発症、アレルギー症状の悪化、免疫内分泌の異常を引き起こします。最近特に強い香りが持続する洗剤や柔軟仕上げ剤、シャンプー、芳香剤が出回っています。小児では特に神経系の発達への影響がある(多動)、味覚や収穫の発達異常を起こす可能性があると指摘されました。さらに大きな問題として、香りを長持ちさせるために香料を、数ミクロンから50ミクロンの樹脂製のマイクロカプセルの中に閉じ込めるのですが、このカプセルが壊れて香りが飛び出すときに、カプセルがウレタン製の場合には、微量でも非常に毒性の強いイソシアネートが揮発することがあげられました。

ポリウレタンとして身の回りの様々なものに使われているものが、古くなると壊れてイソシアネートが出てくるという話を聞きとても怖くなりました。伸縮性デニムや伸びる下着、ソックスなど、多くのマスクの耳掛け部分にもポリウレタンは使われています。私たちは衣料品を買うときに「ポリウレタンの入っていないものはありますか」と声を上げていくことが必要だと話されました。

イソシアネートにアレルギーを起こす人が増えているのは、イソシアネートが体内に入ることを阻止しようとしていると言います。アレルギーは、哺乳動物が進化の過程で獲得した毒物、化学物質を避け身を守る防衛手段で、体内に侵入してしまった化学物質を排泄して健康を守る仕組みが、アトピー性皮膚炎による解毒機能だとのことです。

アレルギーを起こす食材として、魚介にはPCBやDDT、ダイオキシンの残留が高いことも指摘されました。食物連鎖の頂点にある大型魚は危ないということでした。

子どもの健康な発達と成長のために、大人では健康な生活のために環境や食品の中の化学物質を減らしていくことがとても重要です。世界を見ると、すでにアメリカでは「無香料方針」や「低香料方針」を採用しています。EUでは2018年ネオニコチノイド系農薬の屋外での使用の禁止、フランスでは全てのネオニコチノイド系農薬を使用禁止としました。アメリカ、カナダ、ブラジル、韓国、台湾も使用禁止、規制をかけています。しかし日本では、使用は制限されず、ネオニコチノイドの農薬残留基準値はアメリカ、EUに比べ緩い基準です。除草剤「ラウンドアップ」の主成分グリホサートの発がん性や発達神経毒性も海外では認識され、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリアで使用禁止、他の国でも規制が進む中、日本では規制されず大量使用が続き、さらには残留基準が大幅に緩和されている状況です。危険なことが分かっているのに、一体どういうことでしょう。

子どもたちの未来のために、今声を上げていかなければ、とんでもないことになります。子どもたちは胎児期から化学物質にさらされています。より良い環境を子どもたちに残すのは私たち大人の責任です。香料、給食など、身近な所から声を上げていきます。