神奈川の基地を知るーピースリングツアー「県央コース」

厚木海軍飛行場・キャンプ座間・相模原米軍住宅地区・相模総合補給廠を見学

 

厚木基地を飛び立つ自衛隊機

2月12日、ピースリングツアー・県央コースに参加しました。まず、大和ゆとりの森の公園から、厚木海軍飛行場を見学しました。名称は「厚木」ですが,506haの2/3は綾瀬市にあり、大和市、海老名市の3市にまたがっています。2,400mの滑走路が大和市側にあり、近くの住民は爆音に悩まされ、訴訟も続いています。空母艦載機の着陸訓練は硫黄島で実施されるようになりましたが、その後もたびたび厚木基地で訓練は行われています。また空母が横須賀港に入港する前には艦載機がこの基地に飛来し、「タッチアンドゴー」という離着陸を繰り返す訓練が行われ、すざましい爆音が続きます。海上自衛隊との共用区域になっていて、見学中には幼児が遊んでいる公園のすぐそばを自衛隊の飛行機が飛んでいきました。公園の遊具は開園前に飛び散ったジェット燃料をふき取っています。騒音に加え、航空機からの部品落下事故も後を絶ちません。

次に座間公園からキャンプ座間を見学しました。ここの司令部には、アメリカと日本の国旗、そして国連旗が掲げられています。朝鮮戦争は休戦中ですが有事の際にはすぐ国連軍が動くという意味があるそうです。その後、キャンプ座間に隣接するお宅で、米軍ヘリコプターの被害の実態を伺いました。昨年10月末、ヘリが轟音とともに降りてきた後に、窓を開けていた和室内で調度品が吹き飛ばされガラスケースが粉々に割れたそうです。在日米軍は発生時間の飛行を認めたものの、米軍ヘリが被害原因だと証明できない限り対応しかねるとの回答をしました。被害者の方は、原因究明のために損害賠償請求を起こし、米軍に謝罪を求めていますが、動きは鈍いです。基地の滑走路南側に隣接している住宅街は騒音被害が続き、相模原市と市民による協議会が、低空飛行の中止や代替施設での訓練実施を長年国に求めていますが、改善されません。住宅街を超低空で飛行することは非常に危険で、許されるものではありません

次はフレコンバッグが積まれ応急処置のまま放置された基地のがけ崩れの現場を見ながら、相模原米軍住宅地区へ。柵で囲まれた米軍住宅地は広々としていましたが、私たちが通行している道路は歩道も狭く小学生も迂回して学校に通うそうです。

相模補給廠ー手前が返還地、その奥がレクレーションゾーン、右奥の白い屋根が巨大倉庫

最後は、相模総合補給廠を車窓と、市営駐車場の屋上から見学しました。197ha、横浜スタジアム75個分の広さで2,000個ものコンテナがあり、「戦場用資材の保管」や「危険廃棄物の保管・処理」「在日米軍生活必需物資の保管」「軍用車両の修理」「訓練」などに使われています。2015年には可燃物倉庫で爆発火災が起き、周辺住民に不安が広がりました。JR横浜線相模原駅の北側17haは返還され、共同使用地域のうち南側10haは市のレクレーションゾーンとして整備される予定です。一方で基地の恒久化が心配されます。

神奈川は、沖縄に次ぐ第2の基地県です。基地のそばには住宅地が広がり、住民は日々危険と隣り合わせの生活を強いられています。基地が身近かにあることは当たり前ではありません。この基地が戦争に結びついていることを忘れてはなりません。まずは基地を見て、知ること、そして武力によらない平和を実現するために基地の問題を考えていきます。