「香りの啓発ポスター」保育園、幼稚園、学校に掲示へ―予算特別委員会から

川崎市香害ポスターのサムネイル

川崎市香りの啓発ポスター

川崎市では、昨年1月香りの啓発ポスターを作成しました。しかし、せっかく作ったのにあまり見かけないことから、6月議会でポスターの再掲示を求めました。この3月の予算特別委員会で、その後のポスターの活用について聞きました。11月の消費者支援強調月間に合わせて、ポスターを700部作り、区役所、市民館、図書館などに掲示したとのことでした。ポスターはリニューアルされ、色合いが明るくなり、問い合わせの電話番号も大きくなっています。市民の方からは「よくなったね」の声が聞かれました。

消費者行政センターに寄せられた香りの相談は2018年度は1件、2019年度は2月までで8件と増えています。集合住宅で隣人が使っている柔軟剤の香りで体調不良を訴える相談が多くを占めているそうです。

私たちの身の回りは多くの化学物質があふれています。特に幼い子どもは化学物質の影響をとても受けやすいので、子どもたちが健やかに成長するためにはなるべくいい環境を整える必要があります。微量の化学物質の暴露によって健康被害が引き起こされる化学物質過敏症は、一度発症すると普通の生活を送ることが困難になります。子育て中のパパ、ママに香りの害について知ってもらうために、保育園、幼稚園に香りの啓発ポスターを掲示することを求めました。子ども未来局からは、子どもたちが健やかで楽しく過ごせるよう、よりよい保育環境の確保のためにもポスターの配布を行い、職員や保護者への周知に努めるとの答弁がありました。

また学校では、給食のエプロンの香料のにおいが強くて気分が悪くなる、頭痛がする、学校においてある体操服に柔軟剤の香りが移って困るなどの声が多く寄せられていることから、多くの児童生徒が学ぶ場では、香りに弱い子供のことを考えて、香りの自粛が望ましいと教育委員会に伝え、まずは香りの啓発ポスターの掲示、そして香りの自粛の手紙を保護者あてに出すよう求めました。

ポスターの活用については各学校に依頼するとの答弁がありました。しかし、香りの自粛の手紙については、香りと体調不良との因果関係には科学的知見がないから難しいとのことで、香りに敏感な児童生徒には個々の状況に応じた適切な配慮をするとのことでした

子ども、保護者、職員など多くの人に、まずは香りのエチケットを知ってもらうことが大切なので、ポスターの掲示は一歩前進です。

これからも香りのカプセルから出る有害物質「イソシアネート」の情報収集などに努め、香りの問題に取り組んでいきます。