「家庭ごみ持ち去りに罰金」(議案第118号)に反対しました!

今議会に提出された、議案第118号「川崎市廃棄物の処理及び再生利用等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」に反対しました。

この議案は、ごみの集積場から、空き缶などの資源物や家庭ごみを持ち去ることを禁止する、罰則付きの条例改正案です。改正案の内容は、ごみの持ち去りをした人に指導をし、その後も持ち去りを続けた場合には、市は禁止命令書を交付。この命令にも応じない場合、条例違反として警察に告発し、裁判で有罪になると最高20万円の罰金が科されるというものです。

市内では以前からごみの持ち去りが問題になっています。持ち去り時の騒音や、ごみの散乱などの苦情もありました。2019年までの5年間の平均でアルミ缶280トン、粗大ごみは4600個の持ち去りがあり、今後組織的な資源ごみの持ち去りを防ぐために条例を改正しようというものです。

一方で空き缶の回収で生活の糧を得ているホームレスの人がいることも事実です。地域の協力を得て空き缶を回収しているという実態もあります。川崎市には2021年1月現在182人のホームレスの人がいて、そのうち約100人が空き缶を集めています。市は健康福祉局が中心になって、就労支援や自立に向けた支援をより強化するとしています。「生活困窮者・自立センター」への入所を勧め、そこから就労支援や福祉制度につなげていくのですが、長期間ホームレスの状態が続いている人の中には、集団生活(自立支援センターは相部屋)に苦手意識を持つ人もいます。福祉制度の利用に拒否感を持っている人もいます。条例でごみの持ち去りを禁止してしまうと、生活が成り立ちません。条例改正後はホームレスの人が空き缶を集めると悪者扱いされてしまい、市民の目が厳しくなることもあるのではと危惧します。市の説明では、ごみは集積場に出すまでは市民の所有、収集したものは市の所有で、集積場に出しているごみについては無主物(所有者のないもの)とのことでした。

このような状況を鑑みて、ごみの持ち去りを禁止して、罰則をつけるというこの議案については反対しました。しかし賛成多数で、この議案は可決されました。